ヘンデル「メサイア」全曲、大盛況のうちに幕を閉じました。
チケットは前売りのみで完売したらしい。
クラッシックのコンサートが満席ってすごくない(1000席)? そんなもの?
うちに入っていた高校生の分のチケットは、間違いだったみたいです。
集客しろってか?って思ったけど
さすがにそんな無茶振りではなかったようだ。
観客の年齢層、かなり高かったけど。
これはホールの70周年記念で、ホール自体がとても古くて(でもよいと思うけど)
ホールについているファンの年齢層が高いのだろうと娘は言っています。
肝のところはプロがするし、お金を頂く公演だから、
ちゃんとしていて当然なんだけど、大したものだわ、と思いました。
プロのソリストさんたちに本番当日にやっと会えたみたいだけど、
勉強になったと思います。
プロの楽団には前日にやっと会えたのかな。
練習中は合唱指導の先生方に教えていただいていたそうです。
「私たちモブだから。いろいろ演技するの。
衛兵の役とか、罵る役とか、讃える役とか。」
罵る役が一番うまく出来るのだそう。
願望をここぞとばかりに発揮しているのであろう。
現実世界では誰かを罵ることは許されない。
合唱パートだけ素人で、120人ぐらいかと。高校生は75人ほどかな。
10月から合同練習が始まったのだけど、
そうでなくても年間の休みは何日なんだ(推定15日)!?
という状態の娘が夜遅くまで帰ってこないので母としては嫌だったんですね。
引退している人が多そうな社会人クワイヤーにしたら
週2で若者と歌うのは楽しいと思いますが、高校生は一日も休みがないところを
晩御飯抜きで参加する日もあるわけで。
娘は、しんどいと言いつつ楽しんでいたと思うけど。
でもまあ、これ観ちゃったらもうしょうがないわ。
まんまとね。
なんか、すごかったです。
通に言わせれば
「声変わりしたばかりだろ?」と男声が若いことにご不満もありましょう。
実際、声が若いことが至るところで囁かれていた。
喜んでいないところを見るとメサイアの響きが軽い、ということなのだと思う。
理想の声をお持ちの現役世代の男性を、ボランティアで50人集めることなど不可能だから
ないものねだりと思って欲しい。
15歳から17歳の高校生男子が2校で30人も参加していることの尊さをお解りいただけると嬉しい。
この年代の男子が合唱をしていること自体がレアなのです。
全国大会に行っても男子率が高いというこの希少さに会場からどよめきが起こるほどなの。
夜な夜な合同練習に参加して、ちんと舞台で2時間半、
47曲のうち20曲を英語で(しかも古語だろう、これ)熱唱するのよ?
意味が分からないと歌えない。
歌以前に高いスペックを求められていることをお解りいただけると思うのだけど。
この子たち、合唱経験2年未満の子が大半を占めているはず。
しかも、音楽をやってみたいけど、音楽経験もない。
楽器はハードルが高すぎる。合唱なら出来そうな気がする。
というところからの合唱部、みたいな子が多いのです。
(親御さんの証言によると、麻雀に誘われた先が合唱部だったとか…)
それでこの出来なんだから大したものだと思って欲しい。
どうだ、高校生、尊いだろう(爆)?
夫はこれが初めてのクラッシックだったらしいです。
いろいろ新しくて寝ている暇がなかったらしい。
メサイアはほとんど歌ってくれるので、意外と初めてさんにもよいのかも。
有名どころのバロック音楽は美しすぎてアルファ波が出てしまう(つまり寝る)のだが。
私も娘の合唱部入部とともに、クラッシック再デビューしています。
子供は親の世界を広げてくれます。
そしてしばらく、私の頭の中ではハレルヤコーラスが無限にリピートされるのでありましょう。
来年2025年は、12月7日(日)にメサイア開催だそうです。
これ、後期試験とかぶって関係者がみんなやきもきする奴やんね…。

