あの、倍額吹っ掛けて失敗したヤツですが、気を取り直してさっそく制作に入ったようです。
父ちゃんから描いてほしいと依頼されたのはイルカの写真をもとにした絵。
その写真は、ほぼ青一色。水彩で描くのは難しすぎないのか??
とワタシは思ったのですが、本人は平気平気、と割り箸を取り出してカッターで削り始めた。
これで輪郭取るから、と言っていて、なんだかもう自分で絵を描くにあたって画法をイメージできるのね。
私が難しそう、という抽象的な表現しかできないのにそこまでわかっているなら何も言うべきではないのでしょう。
だいたい、そこでマジックが出てきたりしないんだ。割り箸なのね。アトリエでの3年(そういえばそろそろ丸三年)がハナコの血肉となっていることが実感できます。
500円もらったそうです。
ちょっと青に寄りすぎた色で写真に写ってしまいましたが、ハナコサインの入ったハンコ「は」は、朱肉で押したので本当はもっと赤っぽいです。
「ハナコはまだ将来どんな仕事をするか決められないんだ〜。」
いや、まだ別に決めなくていいけど。
「歌手か、お医者さんか、獣医さんか、デザイナーか、…どれがいいと思う?」
なんかテッパンですな。
「どれが一番お金がもらえるかな〜?」
う〜ん、それはテレビにいつも出てコンサートにみんなが来てくれるような人気歌手ならお金はたくさんもらえると思うけど、休みはないよ。お医者さんもお金はもらえるけど働きすぎて死んじゃう人も時々いるかな。
「え? 休みも貰えてお金も貰えるほうがいい。」
そこをみんな考えているから、お勉強して大きな会社に入って…(欲しいと親は)…思うんだよね。
「じゃ、じゃあデザイナーで会社で働くことってできる?」
ああ、それはあるんじゃない? ワタシが会社を受けていた時も、芸大生とかが作品をもってたくさんプレゼンに来ていたからきっとそういう募集はあるだろうね。物を作るのに必ずデザインが必要だから。
「よし、じゃあダックスフントの抱き枕でプレゼンする!」
そんなお題が出るのか不明だけど、自信作らしい。何の会社に就職するつもりなのかしら。
いずれにしても、ハナコはブラック企業には騙されないと思います。

